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池添 博; 光岡 真一; 西尾 勝久; 佐藤 健一郎; Jeong, S.-C.*
AIP Conference Proceedings 561, p.334 - 343, 2001/00
重い重イオン融合反応において、変形核のビームに対する向きが融合確率に大きく影響することを実験的に明らかにした。NdとSmの変換核とGeとNi核との融合反応を、タンデム-ブースター加速器と反跳生成核分離装置を使って測定した。これらの反応で生成される蒸発残留核を入射エネルギーの関数として測定した結果、変形核の長軸側で衝突する場合、融合確率は大きく減少する。一方短軸側で衝突すると、融合確率は1に近い。この現象は球形核を使った場合と比較するとより明らかになり、変形核特有の現象である。この研究成果を口頭発表する。
浅井 雅人; 阪間 稔*; 塚田 和明; 市川 進一; 羽場 宏光; 西中 一朗; 永目 諭一郎; 後藤 真一*; 小島 康明*; 大浦 泰嗣*; et al.
AIP Conference Proceedings 561, p.358 - 367, 2000/09
重核・超重核の核構造や安定性は、これまで高感度の線測定によって調べられてきた。しかし線核分光や崩壊確率の非常に小さい核種を測定する場合、多数の核反応生成物から目的とする核種を分離する必要がある。本研究では、原研タンデム加速器に付設されたオンライン同位体分離装置を用いて短寿命のAm,Cm同位体を分離し、及び線核分光を行った。Amの原子核質量を決定し、予測値より100-200keV小さいことを明らかにした。またされらの崩壊は主遷移であることがわかった。AmのEC崩壊線核分光により、Amの基底状態と核異性体準位の陽子中性子配位を決定し、娘核の励起準位の性質を明らかにした。
篠原 伸夫
AIP Conference Proceedings 561, p.223 - 231, 2000/09
マイナー・アクチノイドの核変換過程を定量的に把握するために、放射化学的手法を用いてアクチノイド核種の核データを測定した。熱中性子炉あるいは高速中性子炉で照射した種々のアクチノイド試料を分析して、アクチノイド核種及び核分裂生成物の組成変化を明らかにした。また、タンデム加速器を用いて、マイナー・アクチノイドの核分裂収率を測定した。本発表は、放射性廃棄物の処理という観点から、照射場におけるアクチノイドの核変換過程を定量的に考察したものである。